フランスでの車の修理

フランスで車を修理したりメンテナンスするときの話．

フランスでは「ガレージ（garage）」へ車を持っていくことで修理やメンテナンスを受けることができます．
ガレージの規模は大小様々ですが，私の経験から言って，2人～5人程度で運営しているガレージが多いです．ガレージはいろいろなところに存在し，街中にもお店を構えていたりします．ほとんどのガレージは個人経営であり，お得意様を作っていくことで経営しているようです．

腕の良し悪しはそのガレージによります．
私も車が故障した経験があり，まぁどこのガレージに持っていっても大体同じだろうと考えていたら，会社の同僚から「ガレージ選びは大切だ」ということを聞かされました．
フランス人は車に問題があった際，自分の得意としているガレージに持って行くか，いくつかのガレージを回って，一番良いところを選ぶんだそうです．
複数のガレージを回って選ぶ際は見積もりをとってもらい，また，どの部分をどうやって修理するか説明を聞いてから決めるそうです．

私は当時フランス語に自信がなかったため，会社の同僚について来てもらい，ガレージを回りました．結構深刻な故障だったこともあると思うですが，3つのガレージを回ったところ，それぞれ見積もりはもちろん，修理する部分も違ったりしました．
車に詳しい同僚のアドバイスを受け，最終的に一つのガレージに決めましたが，車の知識，フランス語の語学力，そして交渉力（交渉によって少しまけてもらいました）が試される，来仏初心者にとってはかなり大きな壁がそこにはあります．
そして同時に，こういうことを日常的にやっているフランス人は強いな，生き抜くための勝負を常日頃行っているのだなと感じました．

私にとって，車の修理体験は非常に大きなことでした．
上にガレージによって見積もり額が違うと書きましたが，本当に違いが大きく，私が何も考えずに最初に訪れたガレージではとんでもない額を請求されました（最終的に修理を依頼したガレージに比べて倍以上の値段）．そのとき私は一人で訪問したこともあり，いらないところまで修理させられるところでした．おまけに見積もりを出すだけなのに300ユーロもとられるという。。苦い思い出です．
でもそんこともあり，同僚が助けてくれました．苦い経験と引き換えにフランス人の優しさにもふれた瞬間でした．